高齢化と介護の問題
超高齢社会の到来
後期高齢者の増加
医学・医療技術の進歩や栄養事情の改善、環境衛生の向上などにより平均寿命が著しく
伸びました。一方、出生率の低下により総人口は減少を続け、2055年には約8993万人
と現在よりおよそ3割減少すると予測されています。
しかし、65歳以上の高齢者の割合は上昇を続け、2013年には4人に1人、2035年には3人に1人
2055年には2.5年に1人が65歳以上の超高齢社会になると予測されています。
高齢化において前期高齢者(65〜74歳)より75歳以上の後期高齢者
の増加が著しいのが特徴です。
要介護者等の増加
加齢と共に要介護者等の割合が増加する。
要介護認定・要支援認定を受けた高齢者は2006年に435万人と第1号被保険者の16.8%を占めています。
要介護者も加齢と共に上昇し85歳以上になると56%となっている。要介護者の数は今後も上昇すると
みられており、2025年には530万人に達すると推計されています。
長期にわたる高齢者の介護
要介護高齢者のうち半数近くが3年以上要介護状態の期間が続いている。
要介護高齢者の介護期間を見ると、約半数が3年以上、約8割が1年以上要介護状態の期間が続いています。
核家族化による介護機能の低下
高齢者の半数が単独か夫婦のみで暮らしている。
2004年、高齢者の半数が単独か夫婦のみで暮らしています。
家族による介護の問題
介護負担の多くは女性や高齢者にかかっている。
女性と高齢者に依存する介護
要介護者等と同居している主な介護者の内訳
配偶者:24.7%
子の配偶者:20.3%
子:18.8%
性別では女性が74.9%
年齢別では60歳以上の介護者が
半数以上に及び、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」となっている。
家族介護による心身の負担
要介護度が重いほど介護時間も長くなっており、要介護3以上では「ほとんど終日」
介護をしている介護者が最も多くなっています。在宅介護の家族の悩みは「精神的負担が大きい」
が最も多い。(64%)
さらに「要介護者に対する憎しみ」を「いつも」「ときどき」感じている人は3人に1人以上、
虐待経験が「よくある」「ときどきある」が2割近くにのぼる。
個人の人生と介護の問題
健康や病気など高齢者の6割が将来に不安を感じている(6割)
社会にとっての介護の問題
家族介護のために、中高年齢層や女性が退職、転職、休職などを余儀なくされ、社会的損失となっている。
社会全体が負担している介護費用には社会保障給付費に計上されているものだけではなく、家族の介護労働にかかる費用
、介護に従事することによって失う機会費用も含まれます。